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CylancePROTECT Desktop
3.x にアップグレードする利点

CylancePROTECT Desktop バージョン 3.x では、製品の大幅な進歩が図られており、組織のデータとデバイスのセキュリティを維持するために、新機能と使いやすさの強化を実現しています。
CylancePROTECT Desktop
3.x にアップグレードすると、次の機能にアクセスできます。
Windows
機能
説明
OS の互換性
Windows
3.x エージェントは
Windows
11 のサポートを追加します。
詳細については、『
CylancePROTECT Desktop
』の「互換性マトリックス」を参照してください。
エージェントの機能強化
  • Windows
    3.1 エージェントは、Microsoft の Antimalware Protected Process Light(AM-PPL)テクノロジを使用して信頼できるサービスとして実行され、エージェントのセキュリティプロセスを悪意のあるアクションから保護します。たとえば、エージェントが終了しないように保護することができます。この機能を使用するには、エンドポイントで Windows 10 1709 以降、または Windows Server 2019 以降を実行している必要があります。
  • Windows
    3.2 エージェントは、エンドポイントデバイスにインストールされているアプリケーションのリストを、管理コンソールにレポートします。この機能を使用すると、管理者は、エンドポイントデバイスにインストールされている脆弱性の原因となりうるアプリケーションを識別し、脆弱性に対するアクションに優先順位を付け、それに応じて対処していくことができます。管理者は、テナントに登録されたエンドポイントを対象として、インストール済みのアプリケーションをすべて表示したり、各エンドポイントのインストール済みアプリケーションのリストを表示したりできます。この機能は、デバイスポリシー(エージェント設定)から有効にできます。
メモリ保護の機能強化
  • 違反タイプに新しい機能が追加され、より多くのイベントが生成されるようになりました。
  • デバイスポリシーのメモリ保護設定では、「APC 経由のインジェクション」違反タイプが使用可能になっています。このオプションを使用すると、
    CylancePROTECT Desktop
    は、非同期プロシージャコール(APC)を使用して、任意のコードをターゲットプロセスに注入するプロセスを検出できます。詳細については、KB 92422 を参照してください。
  • デバイスポリシーのメモリ保護設定では、[子プロセスでのメモリアクセス権限の変更]違反タイプが使用可能になっています。このオプションを選択すると、違反しているプロセスが子プロセスを作成し、その子プロセスのメモリアクセス権限を変更したことを、
    CylancePROTECT Desktop
    で検出できるようになります。
  • メモリ保護制御の使いやすさが改善されました。
  • Windows
    デバイスの LSASS 読み取り違反の検出機能が強化されました。
  • メモリ保護の除外のサイズ制限が 64KB から 2MB に増加し、除外対象をさらに追加できるようになりました。
  • サードパーティアプリケーション DLL の除外がサポートされて、サードパーティアプリを
    CylancePROTECT Desktop
    とともに実行できるようになりました。たとえば、CylancePROTECT に加えてサードパーティのセキュリティ製品を実行している場合は、CylancePROTECT がその製品に関する特定の違反を無視するように、適切な .dll ファイルの除外を追加できます。この機能には、エージェント 3.1.1001 以降が必要です。詳細については、「メモリ保護デバイスポリシーの[DLL 除外として扱う]設定」を参照してください。
  • 違反レポートの精度の向上と、不要なアラートの減少に役立つように、[悪意のあるペイロード]違反タイプのメモリ保護センサが改善されました。この機能には、エージェント 3.1.1001 以降が必要です。
保護の機能強化
  • 管理者は、
    Windows
    3.1 エージェントで、デバイスポリシー(保護設定)からバックグラウンド脅威検出スキャンを実行するためにカスタムの間隔を設定できます。スキャン間隔は 1~90 日の範囲で設定できます。デフォルトのスキャン間隔は 10 日です。スキャンの頻度を増やすと、デバイスのパフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意してください。
  • Windows
    3.2 エージェントは、管理者が管理コンソールからオンデマンドでバックグラウンド脅威検出スキャンを開始する機能をサポートしています。このコマンドは、個々のデバイスについて[デバイスの詳細]画面から送信するか、複数のデバイスについて[デバイス]画面から一度に送信することができます。
  • 各デバイスの最後のスキャンの日付が、管理コンソールに記録されます。
スクリプト制御の機能強化
  • CylancePROTECT Desktop
    でアラートを発するか、
    Python
    (2.7、3.0~3.8)スクリプトおよび .NET DLR スクリプト(IronPython など)をブロックするかを選択できます。さらに、これらのスクリプトタイプでは、スクリプト制御をオフにできます。
  • スクリプト制御イベントの原因となった埋め込み VB スクリプトは、エージェントバージョン 2.1.1580 でブロックされました。埋め込み VB スクリプト制御違反の検出は、エージェント 3.0.1000 以降で無効になっています。
  • Windows
    3.1 エージェントは、Microsoft のマルウェア対策スキャンインターフェイス(AMSI)と連携して動作するため、潜在的に危険な XLM マクロが実行されると、脅威情報が管理コンソールに報告され、エージェントはスクリプト制御イベントのデバイスポリシールールに従ってインターフェイスに応答します。たとえば、エージェントは、応答メッセージで、マクロの実行を許可するかブロックするかを質問してきます。この機能を有効にするには、デバイスポリシーの[スクリプト制御] > [XLM マクロ]の順にクリックして設定します。デバイスは、
    Windows
    10 を実行している必要があります。
    Excel
    [ファイル] > [トラストセンター] > [Excel トラストセンター] > [マクロ設定]
    の順にクリックして、メニューの VBA マクロを無効にしてください。
  • 潜在的に悪意のあるスクリプトが実行されたとき、
    Windows
    エージェントが親およびインタープリタープロセスを Cylance に報告します。管理者は、スクリプトの親プロセスまたはインタープリタープロセスの除外を追加して、デバイス上でスクリプトを実行できるようにすることができます。この機能には、エージェントバージョン 3.1.1001 が必要です。
  • Windows
    3.2 エージェントは、スクリプトスコアリングを使用する、機能強化されたスクリプト制御をサポートしています。危険または異常の脅威スコアが付いたスクリプトの実行をインテリジェントにブロックし、管理コンソールにアラートを通知することができます。管理者は、CylancePROTECT で危険または異常と見なされたスクリプトをブロックするように、デバイスポリシーのスクリプト制御設定を構成できます。
  • Windows
    3.2 エージェントは PowerShell コンソールスクリプトのアラートモードをサポートしているため、検出されたイベントは管理コンソールにレポートされますが、実行は許可されます。管理者は、PowerShell コンソールのドロップダウンメニューを使用して、デバイスポリシーの[スクリプト制御]タブから設定を制御できます。
マクロ検出の機能強化
  • Windows
    エージェントバージョン 2.1.158x 以降を実行しているデバイスのデバイスポリシーでは、
    Windows
    デバイスのマクロ検出機能は、[スクリプト制限]タブから[メモリアクション]タブ([エクスプロイテーション] > [危険な VBA マクロ])に移動されました。2.1.1578 以前のスクリプト制御オプションでは、アラートおよびブロックアクションがサポートされています。新しいメモリ保護オプションでは、無視、アラート、ブロック、および終了アクションがサポートされています。
  • デバイスポリシーのメモリ保護設定で、危険な VBA マクロ違反タイプの除外を追加できるようになりました。
  • 危険な VBA マクロ違反の原因となるファイルが管理コンソールに表示されるため、違反しているドキュメントを特定し、除外リストに追加する必要があるかどうかを判断できます。
デバイス制御の機能強化
次の USB デバイスタイプに対して、読み取り専用アクセスを許可できるようになりました。
  • 静止画
  • USB CD/DVD RW
  • USB ドライブ
  • VMware USB パススルー
  • Windows ポータブルデバイス
グローバルセーフリストの機能強化
SHA256 ハッシュをスクリプトのグローバルセーフリストに追加すると、そのハッシュの関連ブロックイベントは管理コンソールに表示されなくなります。
変更のログ記録
重要なログエントリが、デバッグログレベルから情報ログレベルに移動されました。
Linux
機能
説明
OS の互換性
Linux
3.2.x エージェントは、次の
Linux
ディストリビューションのサポートを追加します。
  • Amazon
    Linux
    2023
  • Amazon
    Linux
    2、カーネル 5.10
Linux
3.1.x エージェントは、次の
Linux
ディストリビューションのサポートを追加します。
  • Red Hat
    Enterprise
    Linux
    9 および 9.1
  • Oracle
    9 および 9.1
  • Oracle
    UEK 9 および 9.1
  • Oracle
    8.7
  • Oracle
    UEK 8.7
  • SUSE
    Linux
    Enterprise Server(SLES)15 SP4
  • Ubuntu
    22.04 LTS
Linux
3.0.x エージェントは、次の
Linux
ディストリビューションのサポートを追加します。
  • Red Hat
    Enterprise
    Linux
    /CentOS 8.4
  • Red Hat
    Enterprise
    Linux
    8.5
  • Oracle
    8.4
  • SUSE
    (SLES)12 SP5
  • SUSE
    (SLES)15 SP2 および SP3
詳細については、CylancePROTECT Desktop の互換性マトリックスを参照してください。サポートされている
Linux
カーネルおよびドライバの全リストを表示するには、サポートされている Linux カーネルスプレッドシートをダウンロードしてください。
バックグラウンド脅威検出オンデマンドスキャン
管理者が管理コンソールからオンデマンドでバックグラウンド脅威検出スキャンを開始できるようになりました。このコマンドは、個々のデバイスについて[デバイスの詳細]画面から送信するか、複数のデバイスについて[デバイス]画面から一度に送信することができます。
この機能には、
CylancePROTECT Desktop
エージェントバージョン 3.2 が必要です。
各デバイスの最後のスキャンの日付が、管理コンソールに記録されます。
バックグラウンド脅威検出スキャンのカスタムの間隔
  • 管理者は、デバイスポリシーからバックグラウンド脅威検出スキャンを実行するためにカスタムの間隔を設定できます。スキャン間隔は 1~90 日の範囲で設定できます。デフォルトのスキャン間隔は 10 日です。
  • この機能には、
    CylancePROTECT Desktop
    エージェントバージョン 3.1 が必要です。
  • 各デバイスの最後のスキャンの日付が、管理コンソールに記録されます。
Linux
ドライバを自動更新
  • Linux
    デバイスの
    CylancePROTECT Desktop
    エージェント 3.1.1000 は、更新されたカーネルがシステム上で検出されたときに、サポートされている最新のエージェントドライバへの更新を要求できるようになりました。たとえば、
    Linux
    カーネルが更新され、現在インストールされているエージェントドライバがそれをサポートしていない場合、互換性のあるドライバがリリースされたらすぐにエージェントがドライバを自動的に更新できるようになりました。
  • この機能には、
    CylancePROTECT Desktop
    エージェントバージョン 3.1.1000 およびエージェントドライババージョン 3.1.1000 以降が必要です。
  • この機能を有効にするには、管理コンソールの[設定] > [更新]メニューから、ゾーンベースの更新ルールの[
    Linux
    ドライバを自動更新]オプションを選択します。
メモリ保護の機能強化
  • 違反タイプに新しい機能が追加され、より多くのイベントが生成されるようになりました。
  • メモリ保護制御の使いやすさが改善されました。
  • メモリ保護の除外のサイズ制限が 64KB から 2MB に増加し、除外対象をさらに追加できるようになりました。
macOS
機能
説明
OS の互換性
  • CylancePROTECT Desktop
    3.2.x エージェントは
    macOS
    14(Sonoma)のサポートを追加します。
  • CylancePROTECT Desktop
    3.1.x エージェントは
    macOS
    13(Ventura)のサポートを追加します。
  • CylancePROTECT Desktop
    3.0.x エージェントは
    macOS
    12(Monterey)のサポートを追加します。
USB デバイス制御
macOS
3.3 の
CylancePROTECT Desktop
エージェントは USB デバイス制御機能をサポートしており、管理者は USB 大容量ストレージデバイスへのアクセスを許可するかブロックするかを制御できます。管理者は、USB 光学ドライブまたは USB ストレージドライブ(ハードドライブやフラッシュドライブなど)に分類されるストレージデバイスのデバイスポリシーから
macOS
デバイスのデバイス制御をオンにできます。
バックグラウンド脅威検出オンデマンドスキャン
管理者が管理コンソールからオンデマンドでバックグラウンド脅威検出スキャンを開始できるようになりました。このコマンドは、個々のデバイスについて[デバイスの詳細]画面から送信するか、複数のデバイスについて[デバイス]画面から一度に送信することができます。この機能には、
CylancePROTECT Desktop
エージェントバージョン 3.2 が必要です。
各デバイスの最後のスキャンの日付が、管理コンソールに記録されます。
バックグラウンド脅威検出スキャンのカスタムの間隔
  • 管理者は、デバイスポリシーからバックグラウンド脅威検出スキャンを実行するためにカスタムの間隔を設定できます。スキャン間隔は 1~90 日の範囲で設定できます。デフォルトのスキャン間隔は 10 日です。
  • 各デバイスの最後のスキャンの日付が、管理コンソールに記録されます。
メモリ保護の機能強化
  • 違反タイプに新しい機能が追加され、より多くのイベントが生成されるようになりました。
  • メモリ保護制御の使いやすさが改善されました。
  • メモリ保護の除外のサイズ制限が 64KB から 2MB に増加し、除外対象をさらに追加できるようになりました。
最新の 3.x エージェントの追加機能の詳細、および修正された問題の包括的なリストについては、『Cylance Endpoint Security Release Notes(Cylance Endpoint Security リリースノート)』を参照してください。
CylancePROTECT Desktop
の将来バージョンで、これらの拡張機能と改善のメリットを享受できるように、
BlackBerry
は、2.x.158x 以前のエージェントが搭載されたすべてのデバイスで、最新バージョンのエージェント 3.x にアップグレードすることを強くお勧めします。このガイドは、アップグレードを成功させるための考慮事項と追加の手順について説明します。